「嗚呼 若者よ
夢叶えるべき道にありて
夢破れるありても嘆くなよ
“夢破れても山河あり”だ!!
この大自然が無くならない限り
新たな夢を抱いて突き進め!!
君に贈ろう
“朝起きるに希望を抱き
夕べに三度顧て
枕に夢を託すべし
死する機に
悔持たず逝け”」
19歳の夏に旅をした事がある。上京する為の資金作りをしてた頃なんだけど、ちょうどこの頃、夢を見失いかけそうになっていた。“やっと見つけた たった一つの夢”とその為の東京への憧れを再確認する為に、俺は東京を目指す旅に出た。19の夏の旅だ。
どうしても、俺の持つ音楽の力だけで東京まで行きたかった。財布もキャッシュカードも持たずギターだけを抱えて家を出た。もちろん親には反対された。何かあったら困るからカードくらい持って行け、と。それじゃあ意味がない!と、19歳の俺は頑なに拒んでギターだけを抱えて家を出た。
まずは地元の駅前で路上ライブ。ギターのハードケースの蓋を開けて一晩中歌う。そしてその中に投げ込まれたお金で行ける所までの電車の切符を買う。そして辿り着いた町でまた歌う。睡眠は野宿と電車での移動時間を使う。そんな事を繰り返して数日後、JR岡山駅に辿り着いた。そこでも同じように歌ったんだけど、ペースを考えずに連日夜通しで全力で歌ってたからとうとう喉が潰れた。歌うどころか話す声もカスカス。歌わないと先には進めない。と言うより、ご飯も食べれない。途方に暮れて、近くにあった公園の木陰で座ってると、一人のおじさんが声をかけて来た。記憶は確かじゃないが50歳は過ぎてたと思う。そのおじさんは何らかの事情でずっとホームレスだったらしい。2日前に日払いの仕事が決まったんだと、嬉しそうに話してたのを覚えている。どれくらいだったかな、そのおじさんとしばらく話した。なぜ旅をしてるのかとか、喉が枯れて歌えなくなった事とかを話してたんだと思う。そして次の日の朝、その公園で寝てた俺が目を覚ますと、枕代わりのギターケースの横にビニール袋が置いてあった。中身はおにぎりと手紙。手紙は履歴書の
裏に書いてあった。昨日のおじさんだと言う事にすぐに気付いた。なけなしのお金で俺の為におにぎりを買ってくれたのだ。2日前までは俺と同じように公園とかで寝てたのに…。俺は涙が溢れて仕方なかった。
この日記の冒頭に紹介してたのがその手紙にあった文章だ。達筆だったので、俺が読み取ったのが合ってるかは分からないがほぼ合ってると思う。昨日、夜中に実家の部屋の引き出しをあさってたら、この手紙が出て来たので紹介しました♪旅の話は全部話すと長くなるのでここまで。続きはまたいつか♪(笑)
とにかく、その“19の夏の旅”は俺の人生にとってかけがえのないものになった。いつかまたあの公園を見に行きたいなぁ。そしておじさんにちゃんとお礼を言いたいなぁ。
旅の話はこの辺にしといて、今日の日記に入ります。
今日も飲み屋ライブ。一件目の「波平」はおかんの知り合いの居酒屋さん。俺のポスターやチラシや新聞の記事を壁に貼って宣伝してくれてた。今日も生声でライブスタート。今日もみんな真剣に聴いてくれた。オフコースのファンのおじさんがいたので、俺がギターで伴奏して、そのおじさんが「さよなら」を歌った。ピアノを弾く振りをしながら♪エアーピアノ(笑)
40分ちょっとぐらい歌って、「波平」のママが紹介してくれた次の店へ。「B-spot」って言うイタリアンのお店。お店の中にステージがあり、ピアノもドラムも置いてある本格的な感じ。そこも、「波平」に来てくれてたお客さんやマスターが知り合いに電話して、急遽人を集めてくれた。ありがとうございました!久しぶりにステージでマイクを使って歌った気がする。アルバムの中の曲を一通り歌った後にみんなで「なごり雪」を歌って終了♪今日初めて聴いてくれた人が気に入ってくれて、また来週人を集めてくれるって言ってくれた!ホントにそう言うのが嬉しい♪つくづくみんなの応援があって今の自分がいる事に気付く。ホントにありがとうございます!!
今日も1日よく歌ったな。喉が壊れませんように☆